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【第5講】英文読解の基礎〜ゼロから関係詞を徹底解説!〜

こんにちは!
S塾のりょーたです!

今回は関係詞について話していきます!

関係詞は、なんか難しくて苦手だという方は多いと思います。

ですが、実は理屈がわかってしまえば
全然難しくはありません

今回は、
関係詞をゼロからでもわかるように解説します!
この記事を読んでいただき、
内容をマスターしていただければ
関係詞に関しては、怖いモノは無くなります!

内容はてんこ盛りですが、
ぜひ関係詞をマスターして、
英語の成績を伸ばしていきましょうね!

それでは本編スタートです!

節の話がたくさん出てきますので、
節についてよくわかっていない方は
以下の記事をご覧になってから、
本記事を読んでいただくことをオススメします!

本記事が刺さる人はこちら!

  • 関係詞が苦手で、
    関係詞がよくわからない…
  • 関係代名詞とか関係副詞とか何が違うん?
  • 関係詞の文法問題は解けても、長文で出てくるとわからなくなる…
  • 関係詞の何をどこまで覚えていいかわからない…

こういった疑問や不安に答えます

この内容をマスターすると

  • 関係詞について怖いモノが無くなる!
  • 関係詞の省略に気づくことができ、読解に活かせる!
  • 英文をかたまりで捉えられるようになる!
  • 関係代名詞・関係副詞・非制限用法といった関係詞の項目が理解できるようになる!

本記事の内容

  • 初心者でもわかる関係詞の基本解説!
  • 前置詞+関係詞は意外とカンタン!?
    その仕組みとは…?
  • キラいな人が多い関係副詞を徹底解説!
  • 【盲点】意外と知らない?
    関係代名詞の「what」と
    関係副詞の「how」の用法
  • 関係詞の非制限用法って何?
    一発でわかる攻略法を紹介!
  • 【発展】知っていると差がつく!
    関係詞が挿入されるパターン!

この記事を書いている僕は、現役の塾講師で英語を教え始め、2023年現在で7年目です。

そんな僕がわかりやすく解説します!

関係詞の基本について

関係詞って中学の時にもやったけど、苦手です…

生徒A
佐伯塾長

そんな人、多いと思うわ!
まずは、基本的なところからやっていこか!

関係詞とは

まず関係詞には、
関係代名詞・関係形容詞・関係副詞
3種類があります。
(今回は、よく出る関係代名詞と関係副詞について話していきます)

それぞれ関係詞のかたまり
(以後、関係詞節とします)の中で、
whoやwhichといった関係代名詞
名詞」として、
whichやwhatといった関係形容詞
形容詞」として、
whenやwhereといった関係副詞
副詞」として働いています。

このように働き方によって呼び方が
変わっているだけで、
訳の仕方が変わったりとかはありません。

ですが、ここで1つ注意があります!
それは

関係詞節の働き

関係詞節は
形容詞節として働く!

ということです!

ここがややこしいんですね。
関係詞を考えるときに、
大事なのは関係詞のかたまり自体は「形容詞」として働き
その関係詞そのもの(whoやwhich)は
先ほど言った名詞や副詞として働くということなんですね!

なので、
関係詞は節全体は形容詞
中身の部分は名詞・形容詞・副詞
として働くという感じです。

では、関係詞の超基本ポイントをあげますね!

関係代名詞の働き

関係詞節の中で、
関係代名詞はS・O・C・前置詞のOとして働く!
=不完全な文を導く!

関係代名詞なので、
関係詞節の中では名詞の働きをするんですね!
あとで詳しくやります!

関係副詞の働き

関係詞節の中で、
関係副詞は副詞として働く!=完全な文を導く!

関係副詞なので、関係詞節の中では、
副詞の働きをするんですね!
これもあとで詳しくやります。

まずは、関係代名詞について解説していきます!

主格の関係代名詞

1つ目は、主格の関係代名詞についてです。
今は、?でいいですので、
とりあえず例文を見てください!

(例)
I have a friend.「私には友達がいる」
    +
He works at a hospital.「彼は病院で働いている」

関係詞は、こういう2つの文を1つにする働きがあります。
では、この2つの文を1つにして、
「私には病院で働いている友達はいる」
という文を作ってみましょう。

STEP
2つの文に共通するモノを見つける

「a friend」と「He」が同一人物になりますね!

STEP
ダブっている「He」を、関係代名詞に置き換え、「a friend」にくっつける

関係詞節は形容詞節として働くので、
「a friend」という名詞を修飾します!

STEP
この時の「a friend」を先行詞と呼び、先行詞によって使う関係代名詞が変わる

先行詞が人の場合は、「who」、人以外の場合は「which」、
両方ともいけるのが「that」となります。

STEP
「He」を「who」に置き換え、1つの文に

今回は先行詞が「a friend」で人ですので、使う関係代名詞は「who」です。

というわけで、1つの文にすると

I have a friend [who/that works at a hospital.]
「私には病院で働いている友達がいる」

となるわけですね!

この時、関係代名詞の「who」は
何の働きをしていますか?

「who」のかたまりは「a friend」を
修飾する形容詞の働きをしていて、
その「who」節の中では、S[主語]の働き
しています。
(次に「works」というVが来ていますからね)

だから、この「who」のことを主格の関係代名詞と言います!

主語になれるのは、名詞だけでしたよね?
だから、この主格の働きができるのは
関係代名詞ということになります。
(あとで、何が関係代名詞なのかはまとめます)

目的格の関係代名詞

2つ目は、目的格の関係代名詞についてです。
察しの良い方は、もうお気づきかもしれませんが、今度は関係代名詞が目的語の働きをするってことですね。
では、例文を見ていきましょう。

(例)
This is a book.「これは本だ」
   +
I bought it last year.「私は去年、それを買った」

これをつなげて、「これは私が去年買った本だ」という文にしてみましょう。
手順は、主格のときと同じです!

STEP
2つの文に共通するモノを見つける

「a book」と「it」が同じ物になりますね!

STEP
ダブっている「it」を、関係代名詞に置き換え、「a book」にくっつける

関係詞節は形容詞節として働くので、
「a book」という名詞を修飾します!

STEP
この時の「a book」を先行詞と呼び、先行詞によって使う関係代名詞が変わる

先行詞が人の場合は、「whom」、
人以外の場合は「which」、
両方ともいけるのが「that」となります。
ただし、「whom」は古臭い表現とされており、あまり使われることはありません。

STEP
「it」を「which」に置き換え、1つの文に

今回は先行詞が「a book」で人以外ですので、使う関係代名詞は「which」です。

1つの文にすると、

This is a book [which/that I bought last year.]
「これは私が昨日買った本だ」

となります。

この「which」は全体では「a book」を修飾する形容詞の働きで、内側部分では他動詞「bought」のOの働きをしていることになります。
なので、この「which」は目的格の関係代名詞と呼ばれます。

目的格の関係代名詞の省略

佐伯塾長

目的格の関係代名詞の省略は読解の重要ポイントになります!
より集中して読んでくださいね!

目的格の関係代名詞は省略することができ
長文の中でメチャクチャ出てきます!
なので、その見分け方を教えます!

関係代名詞の省略の形

名詞+SV+VのOナシor前置詞のOナシ

この形を見たら、
目的格の関係代名詞[whom /which /that]が
省略されています。
少し、例を見てみましょう!

(例)The sport I like best is baseball.

「The sport」という名詞の後ろに
「I like」というSVが来ていますね?

ということは、この「The sport」と「I like」の間に関係代名詞の「which /that」が省略されているというワケですね!

そして、関係代名詞の特徴は不完全な文を導く
ことです。
なので、「I like」以降の文に何か欠けたモノがあります。
それも一緒に判断していきましょう。

すると、「like」の後ろにOがありません!

これで、目的格の関係代名詞が省略されていると確定することができますね!

よって、日本語訳は
「私が一番好きなスポーツは野球だ」
となります。

ちなみに…

関係代名詞の省略が不可なモノ

主格の関係代名詞は
省略不可!

となります。

なので、
This is the book[I wrote last year.]
「これは私が去年書いた本だ」

はOKですが、

This is the book wrote last year.

はNGとなります!
(これやと、「本が書いた」となりますからね…)

所有格の関係代名詞

3つ目は、所有格の関係代名詞です。
これは、前の2つに比べたら頻度はそれほど高くはありませんが、知らないとつまってしまいます。

所有格とは、「my」とか「your」とか要するに
誰かの・何かの〇〇」という働きをするモノです。

なので、後ろに必ず名詞が来ます

だから、「my」とか代名詞と言われているんですが、「形容詞」的な働きをするんですねー
今回も、所有格の関係代名詞と言っていますが、関係形容詞としてもいいと思います。

それでは、例を見ていきましょう。

(例)
I bought a house.「私は家を買った」
   +
Its roof was blue.「その家の屋根は青かった」

この2つの文を合わせて
「私は屋根が青色の家を買った」という文に
していきましょう。

STEP
2つの文に共通するモノを見つける

「a house」と「its」が同じになりますね!

STEP
ダブっている「its」を、関係代名詞に置き換え、「a house」にくっつける

関係詞節は形容詞節として働くので、
「a house」という名詞を修飾します!

STEP
「a house」は先行詞だが、使う関係代名詞はwhoseのみ!

主格・目的格とは違い、
先行詞が人でも人以外でも
whose」を使います!
今まで両方OKだった「that」も所有格の関係代名詞としては働くことはできません

STEP
「its」を「whose」に置き換え、1つの文に

というわけで、1つの文にすると

I bought a house [whose roof was blue.]
「私は屋根が青色の家を買った」

となります。

訳し方のコツは

所有格の関係代名詞の訳し方

「〜が〇〇である先行詞」
「〜が〇〇する先行詞」

という感じで、今回の文だと
「屋根が青色である家」
となりますね。

最後に所有格の関係代名詞のポイントを…

関係代名詞「whose」

「whose」は
「名詞+セット」の形!

補格?の関係代名詞

関係代名詞の項目では、最後になるんですが、
今まで、
主格[Sの働き]目的格[Oの働き]とあって
補語[Cの働き]は?
と思った方もいらっしゃるかもしれません。

実は、
関係代名詞がCの働きをするケース
もあるんですが、
あまりメジャーではなく、
見出しでは「補格」と言っていますが
そんな言葉も存在しないんです。

でも、
補格の関係代名詞と言った方がわかりやすいので、僕の授業ではそうしています。

では、その補格の関係代名詞についてですが…

(例)He is not a man [that he was.]
「彼はかつての彼ではない」

「a man」+「that SV」となっていて、
その中は、「he was」とあって、
「C」が欠けています
なので、このthatは関係代名詞とわかり、
訳は「彼だった人」=「かつての彼」
となります。

で、お気づきだと思いますが、
使われている関係代名詞は「that」です。
補語の働きをする場合は、
「who」も「which」も使うことはできません

補格の関係代名詞

関係詞節の中で、関係代名詞がCの働きをするとき、
thatを使うか省略をするか
である!

あまり出てきませんが、知らない方も多いので、ぜひ頭に入れておきましょう。

前置詞+関係詞

前置詞+関係代名詞がよくわからないです…

生徒B
佐伯塾長

結構苦手な人が多いけど、実はそんなに難しくないで!
丁寧に解説するから頑張って!

関係代名詞は「名詞」なので、
S・O・Cとして主格・目的格・補格として
働いてきました。
なので、
もちろん前置詞のOになることもできます!

それが前置詞+関係代名詞です。

前置詞+関係代名詞の基本

(例)
This is a house.「これは家だ」
  +
I live in it.「私はそこに住んでいる」

これを今までの手順通り1つの文にしましょう。

STEP
2つの文に共通するモノを見つける

「a house」と「it」が同じになりますね!

STEP
ダブっている「it」を、関係代名詞に置き換え、「a house」にくっつける

関係詞節は形容詞節として働くので、
「a house」という名詞を修飾します!

STEP
「a house」が先行詞なので、関係代名詞は「which」を使う

ここまで、目的格の関係代名詞と同じです!

STEP
This is a house which I live in.

「ここは私が住んでいる家だ」となり、
「in」の後ろのOが欠けた形となっています。これは目的格の関係代名詞ver.です!

STEP
ぼっちになっている「in」も関係代名詞とセットにする

前置詞は名詞とセットですから、
「in」の後ろに名詞がないのは、
文法的に不自然です…
なので、その「in」を関係代名詞の前に持っていって関係代名詞とのセットにするわけです!

というわけで、例文は

This is a house [in which I live.]

となり、訳は
「ここは私が住んでいる家だ」と
目的格と同じになります。

ここで、
前置詞+関係代名詞の重要ポイントです!

前置詞+関係代名詞のポイント

[前置詞+関係代名詞]の後ろは完全な文となる!

浮いていた前置詞を前に持っていったわけですから、そのかたまりは完全な文となるわけです!

前置詞+関係代名詞のNG項目

これは、1つだけ覚えておいてください!

前置詞+関係代名詞が不可なモノ

前置詞+関係代名詞で、
「that」と「who」は
使えない!

関係副詞

関係副詞ぐらいから関係詞が苦手になった気がします…

生徒C
佐伯塾長

そうやね
関係副詞で脱落する人は多いと思うわ…
わかりやすく解説するから、頑張ってついてきて!

関係副詞は、関係代名詞との違いをしっかり理解しておかないと、ゴチャゴチャになってわからなくなります。
今まで、説明してきた関係代名詞と何が違うのかを意識しながら読んでいってくださいね!

関係詞のグループ分け

関係副詞の説明をガッツリする前に、関係詞をおさらいしときます!

関係代名詞の種類と特徴

what・which・who
←不完全な文を導く!

関係形容詞の種類と特徴

what・which・whose+名詞←不完全な文を導く!

関係副詞の種類と特徴

when・where・why・how←完全な文を導く!

正直、これを覚えているだけでも
関係詞は攻略できます!
意外と、こういう風に一覧になっているモノがないんですよね…
だから、何が関係代名詞で何が関係副詞かがわからなくなるのかなと思います。

で、関係詞は何度も言いますが
基本的に[形容詞節]として働きます。

ただ、例外があります。
関係代名詞の「what」と関係副詞の「how」
<名詞節>として働くということです!

これは、また後ほど掘り下げますので、
先に関係副詞をやっていきます。

関係副詞の基本

関係副詞も、関係代名詞同様に、
何か名詞を修飾します。
その際、修飾される名詞[先行詞]は、
ある程度決まっているのが、
関係副詞の特徴です!

では、1つずつ確認していきますね!

関係副詞「when」

先行詞が「時」の場合、
「when」を使う!

(例1)I’m looking forward to the day [when she will come here.]
「私は彼女がここへ来る日を待ち望んている」

「the day」が「時」を表すので、
関係副詞の「when」を持ってきていますね!
なので、when節の中は、
完全な文となっています。

(例2)The time may come [when AI will do all the work.]
AIがすべての仕事をする時代が来るかもしれない」

これは、ちょっと難しいパターンです。
この例文のように、
先行詞「The time」が離れてしまうことがあります。
特に、関係副詞の「when」は先行詞と離れることが多いです!

一見、接続詞の「when:〜する時」に見えてしまうので、長文で出てきたら要注意です!
では、どうやって見極めたら良いのか?
それは、

限定の「the」

初登場の名詞に「the」がついていたら、後ろに修飾語が来るのでは?と予測!

ということです。

これは知っておくと、
速読につながりますので
ぜひ覚えておきましょう!

今回であれば、「The time」ときているので、
「その時間・時代」って何やろう?と思いながら、後ろに修飾語が来ていないか探すワケですね!

そうすると、「may come」というVがくるので、「あれ、修飾語は?」と目を右にやると関係副詞の「when」に気付けるっていうことです。

こうやって、
英文は予測して読んでいくことが重要です!
ぜひ、マスターしてくださいね!

関係副詞「where」

先行詞が「場所」「状況」
「点」などの場合、
「where」を使う!

(例3)This is the house [where my parents live.]
「ここは私の両親が住んでいる家だ」

「the house」が先行詞となって「場所」を表すので、関係副詞の「where」で修飾しています。
「live」は自動詞ですので、後ろに名詞が来なくても大丈夫です。
なので、完全な文になっています。

(例4)There are some cases [where this pattern doesn’t work.]
このパターンが通用しない場合がある」

これも先行詞「some cases」に
関係副詞の「where」が来て、
修飾しているんですが、
こういう風に、「where」は
具体的な場所以外も広く場所と考えられるモノを先行詞として修飾することができます。

関係副詞「where」の先行詞

関係副詞whereの先行詞は
具体的な場所の他に
「case :場合」
「point:点」
「situation:状況」など、
広く場所と考えられる名詞がある。

関係副詞「why」

先行詞が
「理由[=reason]」の場合、「why」を使う!

(例5)I don’t know the reason [why he didn’t come here.]
彼がここへ来た理由がわからない」

「the raeson」が先行詞で、
関係副詞の「why」が修飾しています。
もちろん、完全な文となっていますね!

関係副詞「why」の省略

関係副詞の「why」は省略されることが多い

I don’t know the reason he didn’t come here.
のような形が多いですね。
「reason」と「why」はセットなので、両方あるとクドくなるんですよね…
なので、「reason」が省略されるケースもあります。

この関係副詞の「why」を使った熟語を紹介します!

関係副詞「why」の熟語

This /That is why S’V’〜
「そういうわけで〜」

覚えてくださいね〜

関係副詞のポイントを2つ紹介して終わります。

関係副詞の省略

関係副詞の場合、
先行詞・関係副詞のどちらかを省略することができる!

話し言葉では、
よく関係副詞が省略されることがあります。
先行詞が省略されるケースは、
明らかに時や場所を表すとわかるときです。
その時は、先行詞がないので名詞節っぽく見えるのが要注意です。

関係副詞のthat

関係副詞も「that」を代わりに使うことができる!

あまりありませんが、話し言葉のときや先行詞が「the time」とか「somewhere」などの
「ーwhere」の場合に「that」が使われる
ことがあります。

関係代名詞と関係副詞

佐伯塾長

関係副詞は理解できましたか?
実は関係副詞は関係代名詞を使って表すこともできます!

関係代名詞と関係副詞

関係副詞は前置詞+関係代名詞で表すことができる!

(例)This is the house [where my parents live].

これはさっきやった文ですね!
これを関係代名詞で表すと

This is the house [in which my parents live].

となります!
どちらも、後ろの文は「完全な文」が来ますので、言い換えることができるんですね!

もちろん、関係代名詞単体で表すこともできます。
ただ、その際は、不完全な文になることに注意ですよ!

This is the house [which my parents live in.]

という風に表します。

関係代名詞のwhatと
関係副詞のhow

関係代名詞と関係副詞についてはよくわかりました!

生徒A
佐伯塾長

良い感じやね!
じゃあ、次は例外的な働きをする「what」と「how」についてやっていくで!

重要ポイント

関係代名詞の「what」と関係副詞の「how」の重要ポイントを3つあげますね!

関係詞whatとhow①

関係代名詞の「what」と
関係副詞の「how」は
名詞節のみを作る!

関係詞whatとhow②

先行詞は不要

関係詞whatとhow③

「what」は不完全な文を、
「how」は完全な文を導く!

訳し方ですが、
関係代名詞の「what」は「〜するもの・こと」
関係副詞の「how」は「どのように〜するか」と訳しましょう。

では、それぞれ例文で確認します。

関係代名詞「what」の用法

(例)<What matters > is a good sleep.
重要なものは良い睡眠だ」

「what」のかたまりがSの働きをして、
中身もSの働きをしています。
なので、名詞節を作っている関係代名詞ということになるんですね。

見た目だけで、いわゆる「何」を表す疑問詞の
「what」と区別つかないので、
訳が自然な方という判断になります。

では、この関係代名詞「what」を用いた熟語を
4つ紹介します!

関係代名詞「what」の熟語①

「what S is/am /are」
「現在のS」
「what S was/were/
used to be」「以前のS」

関係代名詞「what」の熟語②

「what is called/
  what we[you] call」
「いわゆる〜」

関係代名詞「what」の熟語③

「what is/was+比較級」
「さらに〜であることは」

関係代名詞「what」の熟語④

「A is to B what C is to D」「AとBの関係はCとDの関係と同じだ」

関係副詞「how」の用法

(例)
<How the book will sell>depends on its author.
「その本の売れ行きは、作者次第だ」

「how」のかたまりがSの働きをして、
中身は副詞の働きをしています。
(後ろの文が完全なので)
なので、名詞節を作っている関係副詞ということになります。

訳は、「どうやって本が売れるか」を
「その本の売れ行き」としています。

関係副詞「how」の熟語

「This /That is howS’V’〜」「このようにして〜」
「そのようにして〜だ」

関係副詞「how」は、
先行詞不要と言ったのですが、
実は先行詞が隠されています
それは、「the way」です。

なので、「the way」を使った
英文も紹介しておきますね。

「the way S’V’〜」

「the way S’V’〜」
「〜の方法・〜の仕方」

(例)I don’t like <the way he eats.>
「私は彼の食べ方が好きではない」

この文を3通りで表すことができます。
I don’t like [how he eats].
I don’t like the way [in which he eats].
I don’t like the way [that he eats.]

と関係副詞、前置詞+関係代名詞、
関係副詞のthatで表せます。

また、
I don’t like the way [how he eats.]
と本当は表すんですが、
なぜかこの「how」は
省略されることがほとんど
で、
最初の例文の形で出てくることが多いです。

関係副詞の「how」は先行詞不要!と
言っているのはこれが理由です。

関係詞の非制限用法

関係詞の項目が覚えることが多すぎてヤバい…

生徒D
佐伯塾長

あと2つで終わりやから何とか頑張って!

関係詞には制限用法と非制限用法があるんですが、この違いは知っていますか?
適当にただ「カンマ」がある方が
非制限用法としている人が多いので、
しっかり理解してくださいね!

制限用法と非制限用法

(例)
The man [who is standing over there is Tom.]
あそこに立っている男はトムだ」

これは今までやってきた関係詞の用法ですよね!
これは、たくさん人がいる中で、
誰がトムかわからないから、
「あそこに立っている」と制限して
「トム」が誰であるかを確定させるワケです。

これが制限用法といわれるモノです。

(例)My father,[who is a doctor,] lives in Tokyo.

これはどうでしょうか?
これも
同じように「医者である私の父」と訳すと、
「医者ではない父」もいるの?
となってしまいます。
(お父さんが他にもいる印象を与えてしまいます)

なので
「my father」のように制限する必要がない場合
関係詞の前に、「カンマ」を置いて
先行詞についての
補足的な説明
をするんですね!

これが非制限用法といわれるモノです!

非制限用法の訳のコツなんですが、

非制限用法の訳し方

「and/but/because」
を補って、
「〜して・〜だが・〜ので」

とすると、大丈夫です!

今回は、「but」を補って
「私の父は医者だが」と訳すといいですね!
日本語訳をまとめると、
「私の父は医者だが、東京に住んでいる」
となります。

非制限用法の重要ポイント

非制限用法のポイント

「, which」は前の文全体・
一部を指すことができる!

先行詞が文・または文の一部の場合、
「,which」を使います

ただ、これを覚えていてもあまり実践的ではありませんので、次のポイントを覚えてください!

「,which」のコツ

「, which」を見たら、
「and+it」に置き換える!

(例)He said nothing, which made her sad.

この文に、「,which」がありますね!
この「,which」を「and+it」に置き換えると、

He said nothing, and it made her sad.となり、

「彼は何も言わなかった。
そしてそのことが彼女を悲しませた」
と訳すことができます!

こうして、「,which」は「and+it」
で置き換えると自然な訳ができますので、
ぜひこのテクニックは覚えてくださいね!

非制限用法のポイント②

「that」「what」
「how」「why」は
非制限用法は不可!

「,that」とかはできないので、
注意してくださいね!

関係詞の挿入について

佐伯塾長

さあ、長かった関係詞もいよいよラストです!
もうひとふんばりやでー!

最後は少し発展的な内容になります。
少しキツいと感じている方は、
ここを飛ばして確認テストをしても構いません。
また余裕が出てきてから読んでいただいても大丈夫ですので!

whoの直後の挿入

(例)
This is a man.「こちらは男の人だ」
   +
He can help you.「彼はあなたを助けてくれる」

これを1つの文にすると、
This is a man [who can help you.]
「こちらはあなたを助けてくれる人だ」

これはもう大丈夫ですよね?

(例)
This is a man.

I think he can help you.
「私は彼があなたを助けてくれると思う」

これを1つの文にすると

This is a man [who I think he can help you.]
「こちらはあなたを助けてくれると私が思う人だ」

となります。

「I think」が後から差し込まれた感じがしますね?
これが、要注意の用法となります!
どういったモノが挿入されやすいのかと言うと、

挿入が可能な動詞

「think」「believe」
「suppose」など思う・言う系のVが挿入される!

となります!

しかも、もう1つ重要なポイントがありまして、

挿入される「who」の注意点

挿入されるタイプの「who」は省略されることがよくある!

主格の関係代名詞は「省略できない」のがルールなのですが、この挿入されたときのパターンの場合は、「who」を省略することができます
なので、
This is a man I think can help you.

という文になり、
「えっ、Vが3つもあるやん…!?」となり、
パニックになってしまいやすいんですね…

ですので、「思う・言う」系のVが出てきて、
接続詞もないのにVが3つも出てきたら、
関係代名詞「who」の省略を疑ってくださいね!

whatの直後の挿入

もう1つ挿入についてですが、
こちらのパターンの方がよく見ます。

(例)I did <what I thought was right.>

関係代名詞「what」が
「did」のOの働きをしているんですが、
「I thought」が挿入されてますね!

なので、
これを( )でくくるとわかりやすいですね!
I did what (I thought) was right.
となり、
私は正しいことをした」という訳に
私は思った」という要素を足せばOKです。

私は自分が正しいと思うことをした」

と訳は完成します!

第5講確認テスト

では、最後に確認テストをして、
定着させていきましょう!
全部で23問あります!
(小問を入れると、35問です)

復習する際は、このテストをスラスラできるようになること目標にしてください!
解答はすぐ下のボタンをタップすれば見れるので、合っているかチェックしていきましょう。
「解説」をタップすると、その項目のページにジャンプします。

少しでも、詰まったり、わからないところが出てきたら、各説明のところに戻って確認してやー!

それでは、テストスタートです!

(1)関係詞の基本的な働きは?

解答

形容詞節

解説はこちら!

(2)関係詞節の中での関係代名詞の働きは?

解答

S・O・C・前置詞のOになる。

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(3)次の文の( )に入る関係詞を答え、その関係詞がどう働いているのかを答えよう。

【1】I have a friend ( ) works at a hospital.
【2】This is a book ( ) I bought last year.

解答

【1】who /that・Sの働き 

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【2】which /that・Oの働き

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(4)関係代名詞が省略されている形は?

解答

名詞+SV+VのOナシor前置詞のOナシ

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(5)関係代名詞で省略できないのは?

解答

主格の関係代名詞

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(6)次の文の( )に入る関係詞を答え、日本語訳を完成させよう。

・I bought a house ( ) roof was blue.

解答

whose・「私は屋根が青色の家を買った」

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(7)関係詞節の中で、その関係詞がCとして働いている場合、( )を使うか( )する。( )にあてはまる言葉を答えよう。

解答

that・省略

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(8)次の文の( )に入る関係代名詞を答えよう。

・This is a house ( ) I live in.
=This is a house ( ) I live.

解答

which・in which

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(9)「前置詞+関係代名詞」において、後ろに続く文は完全な文か不完全な文か?
また、この形が使えない関係代名詞は何か?

解答

完全な文・thatとwho

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(10)次の( )に入る単語・語句を答えよう。

・関係代名詞=( )( )( )( )←( )を導く!
・関係形容詞=( )( )( )+名詞←( )を導く!
・関係副詞=( )( )( )( )←( )を導く!

・「what」と「how」は( )として働く!

解答

what・which・who・不完全な文 
what・which・whose・不完全な文 
when・where・why・how・完全な文 
名詞節

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(11)次の文の( )に入る関係副詞を答え、日本語訳を完成させよう。

【1】I’m looking forward to the day ( ) she will come here.

解答

when 「私は彼女がここへ来る日を待ち望んでいる」

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【2】The time may come ( ) AI will do all the work.

解答

when「AIが全ての仕事をする時代が来るかもしれない」

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【3】This is the house ( ) my parents live.

解答

where「ここは私の両親が住んでいる家だ」

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【4】There are some cases ( ) this pattern doesn’t work.

解答

where「このパターンが通用しない場合がある」

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【5】I don’t know the reason ( ) he didn’t come here.

解答

why「彼がここへ来なかった理由がわからない」

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(12)「This /That is why S‘V‘〜」の意味は?

解答

そういうわけで

(13)関係副詞で、省略できるモノは?

解答

先行詞・関係副詞

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(14)次の文の( )に入る関係詞は?

【1】This is the town ( ) I went three years ago.
【2】This is the town ( ) I visited three years ago.

解答・解説

【1】where /to which
【2】which /that

解説

【1】( )の後ろの文に注目すると、完全な文が来ている。
(wentは自動詞なので、後ろにOが来る必要はない)
なので、関係副詞と前置詞+関係代名詞が使える。先行詞が「the town」と場所を表すので、関係副詞「where」を使い、動詞「went」があるので、相性のいい「to」を関係代名詞「which」とくっつける。

【2】( )の後ろの文に注目すると、他動詞「visited」があるのにOが来ていないので、不完全な文となっている。なので、( )に入るのは関係代名詞となり、先行詞が人以外なので「which」となる。もしくは、「that」となる。

(15)次の文の( )に入る関係詞を答え、日本語訳を完成させよう。

【1】( ) matters is a good sleep.
【2】( ) the book will sell depends on its author.

解答

【1】What「重要なものは睡眠が
【2】How「その本の売れ行きは作者次第だ」

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(16)次の熟語の意味を答えよう。

【1】「what S is/am/are」/「what S was/were」

解答

現在のS・以前のS

【2】「what is called/we[you] call」

解答

いわゆる〜

【3】「what is/was+比較級」

解答

さらに〜であることは

【4】「A is to B what C is to D」

解答

AとBの関係はCとDの関係と同じだ

【5】「This/That is how S’V’〜」

解答

このようにして〜・そのようにして〜だ

(17)次の文の日本語訳を完成させ、( )に入る語句を答えよう。

・I don’t like the way he eats.
=I don’t like ( ) he eats.
=I don’t like the way ( ) ( ) he eats.
=I don’t like the way ( ) he eats.

解答

「私は彼の食べ方が好きではない」
how
in which
that

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(18)次の文の日本語訳を完成させよう。

・My father, who is a doctor, lives in Tokyo.

解答

「私の父は医者だが、東京に住んでいる」

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(19)非制限用法の訳し方は?

解答

「and/but/because」を補って、「〜して/〜だが/〜ので」

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(20)「,which」を見たら、どうすべきか?

解答

「and+it」に置き換える

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(21)次の文の日本語訳を完成させよう。

・He said nothing, which made her sad.

解答

彼は何も言わなかった、そしてそのことが彼女を悲しませた。

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(22)非制限用法が使えない関係詞は?

解答

that・what・how・why

(23)次の文の日本語訳を完成させよう。

【1】This is a man I think can help you.
【2】I did what I thought was right.

解答

【1】こちらがあなたを助けてくれると私が思う人だ
【2】私は自分が正しいと思うことをした

解説はこちら!

ココがポイント!

佐伯塾長

関係詞は英文を長くする要素!
ここが攻略できれば、一気に英語力は上がる!!

今回は、関係詞について解説しました。

この第5講で関係詞の9割がたは解説しました!

残りの1割は、「〜ever」系や二重制限といった発展的なないようですので、また別記事で解説したいと思います。

まずはこの第5講で、関係詞の基本をマスターしてください!
確認テストをスラスラできるようになる頃には、関係詞で怖いモノは無くなっている状態になっていると思いますので、ぜひ喰らい付いて覚えてくださいね!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
お疲れ様でした!

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