勉強法 大学受験政経 関関同立

【演習】第21話 過去問で入試政経をブラッシュアップ!

こんにちは!
S塾のりょーたです!

今回は関関同立政経〜過去問演習編〜
について話していきます!

受験勉強において、
過去問をスラスラ解けるようにすることが
一番の目標です。
なので、できる限りの赤本を
揃えるようにしてくださいね。

以下の記事で集めるべき赤本をまとめていますので、ご参照ください。

本記事では、関大政経の過去問演習、
立命・同志社政経の過去問演習の2ステップに
分けて解説していきますので、
ぜひ最後までご覧になってください。
それでは、本編スタートです!

本記事が刺さる人はこちら!

  • 関関同立を政経で受験したい!
  • 関関同立政経の過去問演習に入って丈夫かな?
  • 関関同立政経の戦略を練りたい!

こういった疑問や希望に答えます

本記事の内容

  • まずは、関大政経を仕上げよ!攻略への2ルート
  • 立命・同志社政経攻略へ!【対策】
  • 【演習】立命館の政経を解いてみよう!

この記事を書いている僕は現役の塾講師で、教え始めて2023年現在で7年目です。

そんな僕が徹底的に解説します!

また本記事は、多くの生徒を関関同立逆転合格に導いてきた講師歴30年以上の先生も監修した記事です。

その方のブログはこちらから!
https://ameblo.jp/sirius-minnade-goukaku

関大政経攻略へ!
2種類の勉強ルート

いよいよ、過去問演習に入るんですね!
英語と同じく、関大から攻略するんですか?

生徒A
佐伯塾長

そうやね!
まずは、関大を確実に合格できるレベルに持っていくことが
当塾の方針やから、関大政経を解けるようにしよう!

関西大学の政経は、そのジャンルの内容が
よくまとまった長文・会話文の中で、
選択肢一括型の語句補充・
4本の選択肢の正誤問題・語句記述補充を
解かせるという
毎年、
マーク式のシンプルな形式の出題
となっています。

この問題の質が洗練されていて、
基礎学力を試すのにうってつけの問題
となっています。

なので、まずはこの関大の政経を
クリアすることは1つの目標になるわけですね。

以下の記事で、関大政経を過去問を実際に解説しています。よければそちらもお読みください。

そこで、
関大政経の過去問演習の進め方として、
2つルートを考えました。

【Aルート】
対象者時間がない人早く過去問をしたい人
概略共テ対策本で政経の大枠をつかんだ後(←第19話参照)、過去問に突入

【Bルート】
対象者きちんと暗記してから過去問をしたい人
概略大枠をつかんだ後、メモライズで知識の定着を図り、過去問に突入

この2ルートを用意しました!

まず、Aルートでいくならば
過去問を解答していくことより、
慣れることをメインに
関大の過去問の最新年度分を除く、
3年分(×5回分)にいきなり
解答を書き込んでしまって、
問題文と解答をセットで読み込んでいく

そうすることで、
問題文ごとインストールしていく感覚になり、
知識がジャンル別に固まっていきます。
(現在、ジャンル別に過去問を編集した教材を作成中です!)

先につかんでいた大枠や流れとともに、
理解を深めていきましょう!

その後、『メモライズ』で固めてからの方が良さそうと思ったら、
『メモライズ』で暗記&アウトプット!
(以下Bルートへ)

もう少し、
過去問演習で慣れを作りたいと思ったら、
さらに過去問に書き込みを入れていく、

もしくは、解説をコピーして、
それを横に置きながら、一問一答的に
自分で解答したら、すぐに解説をチェックというのを繰り返していく。

このような流れで、
関大政経に慣れていきましょう!

もちろん、後々に全てテストもし直しておいてください。
読むだけと実際に解くのでは、
全然違いますので。

Bルートでいくならば、

  • 『蔭山の共通テスト政治・経済』で大枠をつかむ
    • ザッと3周ほど読んでいく。
  • 『メモライズ』でインプット&アウトプット!
  • 関大過去問をテスト演習として使っていく
    • 『メモライズ』で覚えた成果を試す意識で!
  • 解答チェックが終わったら、『メモライズ』にマーカーで出題したジャンルや用語を塗っていく
    • こうすることで、関大で出題されたモノが視覚でわかりやすくなります。
    • データ化しておくと、入試直前の見直しに超絶役立ちます!
  • 最低でも15回分ほどは解いていく

できる限り赤本を揃えて、
過去問をやりまくりましょう!
数をこなせばこなすほど、
合格率がアップ
しますよ!

どちらのルートにせよ、
自分の性格・状況に合っているなら
効果的なモノとなりますので、
自分はどっちやろ、ということを
考えて選んでくださいね!

社会の勉強は、
自分の性格に合わせて行うが、
成果も出しやすい
ですから。

もちろん、試験までの残り時間、
他の教科の進行具合で
その時の状況にあった選択を
することも大切です。

そのバランスを常に考えておかないと、
気がついたら政経ばっかりにハマっちゃって、
英語・国語がズタボロ
となりかねないので、
その点だけは注意のほどよろしくお願いします。

次に、
立命館・同志社大の過去問演習
についてお話ししますね!

立命館・同志社政経対策へ!

立命・同志社も同じような感じですか??

生徒B
佐伯塾長

関大政経の合格点が取れるようになったタイミングで
次は立命or同志社の過去問演習をやるって感じやね!

関西大学の過去問演習を通じて、
関大の政経なら、
後は入試直前に確認するだけと確信できたら、

いよいよ、立命館大学・同志社大学の
過去問演習に入っていきます。

立命館大学、特に同志社大学は、
少しだけ角度をえぐって出題したり、
マニアックなものも出題
されます。

ただ、立命館の政経に関しては、
記述式ではありますが、
問題は素直でシンプルですので、
人によっては関大政経よりも
解きやすさを感じるかもしれません。
(その辺は、後で立命政経を解きますので、確認していただければと思います)

実際、どこまで対策をすべきなのかも
気になるところでしょうから、
順を追って説明していきます。

立命館大学と同志社大学の政経において、

合格ラインの目安は、

同志社:120〜130点/150点
立命館:70〜80点/100点

となります。
(どちらも得点調整前の素点です)

マークの問題が1〜2点、記述の問題が3点
となることが予想されることから、

立命館・同志社大学ともに、
落とせる問題もある程度あって、
全く知らない系の問題は
特に深追いする必要もない

ということを意識しておいてください!

これを追っかけはじめると、
どんどん沼っていきますので、
割り切ることが大切です。

でも、どうやってその見極めをするんですか?

生徒C

何を基準に捨て問題と振り分けるのか、
それが不安な人もいると思います。

そこで、
この振り分けを
確実にできるようになるためには、

『メモライズ』の知識を
きちんと記憶しておく必要が出てきます

なので、まずは『メモライズ』を徹底暗記!

これを意識しましょう。

では、具体的な対策についてです。

【立命・同志社政経対策】

  • 『メモライズ』をしっかり固める
    • ここが最初の関門です。
  • ①ができるだけ100%の状況になってから、過去問演習へ
    • これ以後、過去問演習のたびに何度もフォードバックすることになりますが、この段階で100%となることは目指しておいてください。
  • 過去問演習の際に、出題されたモノについては『メモライズ』にマーカーでマーキングすることを忘れずに!
    • 「立‘20」とか「同‘19」とかをメモしておく。
  • 『メモライズ』に掲載されていない細かい知識は、記録しておく
    • 『メモライズ』に書き込むか、それ用にルーズリーフ等でまとめておく。
    • 過去問演習を何度かやっているうちに、出題が被ることも出てきますので、メモを残しておくのは効果的!
  • 立命館で20回分、同志社で30〜40回分は最適こなしておくことが望ましい
    • 解いた分だけ強化されます!
    • 数をこなすことで、問題に解き慣れますので、イレギュラーな問題にも対応しやすくなります!
  • こなした過去問は、後日解答できるか?を確認するために二度解き直す
    • 『メモライズ』だけでは解答力はつかないので、解き直しは重要です。
    • 過去問を通じて、知識が生きた形で強化されていきます。
  • 定期的に復習&講義系の本を読む

この段階になりましたら、
分厚い講義系の参考書も使いこなせますので、
ワンポイント的にニガテな分野や
マニアックな分野のチェック等に使いましょう!

【実践】立命政経にチャレンジ!

佐伯塾長

では、実際に立命館の政経がどんなもんか、チャレンジしてみましょう!

立命館大学2019年度の第1問です。(一部を抜粋)
それではどうぞ!

I 次の文章を読んで,あとの問いに答えよ。

 社会権は,すべての国民が人間たるに値する生活を営む権利であり,「生存権的基本権」といわれる。日本国憲法ではそれにかかわる3つの権利が保障されている。
 第一の権利は,生存権である(第25条)。しかし,生存権は対象範囲が広く,具体的な要件を定義することが困難な部分がある。したがって,第25条の規定には,裁判上の救済にかかわる権利ではなく, 政府の努力目標の提示に過ぎないという解釈(( A )説)がある。一方で,同規定には,国民が政府に 社会福祉や社会保障を充実させる施策を求めるなど,裁判上の救済の権利を定めているとする解釈( ( B )説)もある。それらにかかわって,1957年から1967年にかけて①生活保護給付の水準が 日本国憲法第25条に反するかどうかが争われた訴訟や,②障害福祉年金と児童扶養手当の供給禁止が同条に違反するかどうかが争われた訴訟である。

[1]( A )~( B )にあてはまるもっとも適切な語句を記入せよ。Aは7字,Bは漢字4字で答えよ。

[2]下線部①に関して,この訴訟を何というか。漢字4字で答えよ。

[3]下線部②に関して,この訴訟を何というか。漢宇4字で答えよ。

さあ、どうでしょうか?

本当はもうちょっと長文で問題数も[8]まであるのですが、今回はお試しなので、3問までにしときました。

それでは、解説していきますね!

今回は、テーマが社会権で、頻出の分野です。

まず、社会権と言われて
4つの権利が思い浮かびますか?

社会権と言われたら、
生存権・教育を受ける権利・勤労の権利・
労働三権の4つですよ!

今回は、これらにスポットが当たって
出題されていました。

(問題文)
 第一の権利は,生存権である(第25条)。しかし,生存権は対象範囲が広く,具体的な要件を定義することが困難な部分がある。したがって,第25条の規定には,裁判上の救済にかかわる権利ではなく, 政府の努力目標の提示に過ぎないという解釈(( A )説)がある。一方で,同規定には,国民が政府に 社会福祉や社会保障を充実させる施策を求めるなど,裁判上の救済の権利を定めているとする解釈( ( B )説)もある。それらにかかわって,1957年から1967年にかけて①生活保護給付の水準が 日本国憲法第25条に反するかどうかが争われた訴訟や,②障害福祉年金と児童扶養手当の供給禁止が同条に違反するかどうかが争われた訴訟である。

[1]( A )~( B )にあてはまるもっとも適切な語句を記入せよ。Aは7字,Bは漢字4字で答えよ。

解答・解説

A:プログラム規定 B:法的権利

Aのプログラム規定説とは、最高裁が示した
25条の捉え方で、25条の第1項は国の努力目標を宣言しただけで、直接国民に具体的な権利を与えたわけではない、とする説です。

カンタンに言えば、生活保護が〇〇円とか決めるのは国で、裁判所ではないですよということですね。

それに対して、Bの法的権利説は、
生存権第25条は具体的な権利内容を定めた
モノで、裁判上での救済を受けることができるという説です。

この2つをセットで覚えておきましょう。

[2],[3]はこの[1]との関わりが深い問題です。

それらにかかわって,1957年から1967年にかけて①生活保護給付の水準が 日本国憲法第25条に反するかどうかが争われた訴訟や,②障害福祉年金と児童扶養手当の供給禁止が同条に違反するかどうかが争われた訴訟である。

[2]下線部①に関して,この訴訟を何というか。漢字4字で答えよ。
[3]下線部②に関して,この訴訟を何というか。漢宇4字で答えよ。

解答・解説

[2]朝日訴訟 [3]堀木訴訟

この2つの訴訟は、「生存権」の最高裁の判例として頻出です。

「生活保護」ときたら、朝日訴訟
「障害福祉年金」ときたら、堀木訴訟

とセットで覚えておきましょう!

ちなみに、どちらも先ほどのプログラム規定説にのっとって、具体的にどのような措置をとるのかは、国に委ねられる形となった。

どうでしたか?

立命館大学は、このように
シンプルに一問一答的に出題されます。

しっかり、『メモライズ』で暗記すれば
高得点は安定して出せますので、
現段階で解けなくても大丈夫です。

こうやって過去問を解いていくことで、
各分野にスポットが当たっていますので、
その基礎を問題で吸収することができます。
これが、過去問演習を勧める理由ですので、
過去問を大量に解いていって、
触れる回数をどんどん増やしていきましょう!

関大対策マンツーマン特訓講座を
開講しました!

ココがポイント!

佐伯塾長

政経も過去問は最強の教材!
徹底的に活用せよ

今回は、関関同立政経〜過去問演習編〜についてお話ししました。

何度も過去問の重要さを語っていますが、その重要性を認識していただきたいという思いで、何度も語っていますし、これからも語ります笑

この関関同立攻略シリーズの科目別の解説はこの記事で最後となります。
この一連の流れで勉強していただければ、結果はついてきますので、信じて頑張っていただければと思います。

これからも関関同立に関する話はしていきますので、そちらも読んでいただければと思います。

それでは、ここまで、読んでいただきありがとうございました!

関関同立攻略シリーズを初めから読みたい方はこちら!

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