こんにちは!
S塾のりょーたです!
今回は関関同立入試における最重要科目について話していきます!
関関同立の一般入試に合格する上で
一番攻略しなければならない科目は何か、
をこの記事でわかっていただけたらと思います。
関関同立に向けて受験勉強を始めたての方やこれから受験を考えている方はぜひ参考にしてください。
- 関関同立合格に向けて勉強したいけど、何かすればいいの?
- 関関同立に合格するためにまず何を仕上げればいいの?
- 関関同立の入試の仕組みを知りたい!
本記事の内容
- 関関同立合格への最重要科目とは?
- 配点から導き出される関関同立攻略法
- 関大・同志社合格への得点シミュレーション
- まとめ
この記事を書いている僕は現役の塾講師で、教え始めて2023年現在で7年目です。
そんな僕が徹底的に解説します!
また本記事は、多くの生徒を関関同立逆転合格に導いてきた講師歴30年以上の先生も監修した記事です。
その方のブログはこちらから!
https://ameblo.jp/sirius-minnade-goukaku
関関同立合格への最重要科目
え、何やろ?
3教科しかないし全部ちゃうん?
やっぱり英語じゃないの?
さあ、どうでしょうか?
この2人が言っているのは
どちらも正解なのですが、
正確に言えば、Bさんの方が正解です!
結論から言いますと
関関同立一般入試を合格する上で最重要科目は
英語です!!!
この記事を読んでいる方も勘づいていた方が多いかもしれませんが、やはり英語が最重要です。
もちろん、根拠なしで言っているわけではありません。
なぜ英語が最重要科目なのか??
それを読み解くヒントは配点と合格最低点にあります。
関西大学と同志社大学の配点・合格最低点から紐解いていきますね!
関西大学の配点・合格最低点
関西大学(以後、関大とします)の科目配点は
英語:200点、国語:150点、社会or数学:100点の合計450点です。
(学部によって若干異なりますが、ほとんどの学部がこの配点です)
合格最低点はもちろん学部によりけりなんですが、例年の平均的には270点〜280点となっています。(本記事では仮に280点としときます)
この点数で考えると、配点に対して62%ほどです。
え、思ったよりいけそうやん!
そうやね!でも、実はこの数字には落とし穴があるねん…
関大では
入試で実際に取った点数(=素点)を独自の方法で
得点調整をして点数を計算し直します。
その点数は…
だいたい素点を1.25で割った数値が
得点調整後の点数となっています!
ということは
実際の合格最低点も変わってきますね。
実際の合格最低点の素点は280点に1.25をかけて、350点となります。
これは配点に対して78%となっていますので、さっきの数値と比べると相当高い数値となります。
6割ぐらい取れればいいやんって思ってたのが、8割になるってことやん!?
ここが、関大受験生が陥る落とし穴となってしまいます。
関大合格への得点シミュレーション
では、実際どれくらい各科目で取れればいいのかシミュレーションしましょう。
仮に、素点として
国語を8割の120点、社会を8割5分の85点を取れたとして、
(だいぶ高めに設定しています)
英語は配点の7割3分の145点を
取る必要になります。
でも、実際に国語を8割取ることは難しいので、
7割ぐらいになると仮定すると、
英語は8割3分の165点が必要となります!
うわー、結構キツイかも…
現実的にはこのあたりの数字になると思います。
で、さらに追い討ちをかけるのですが…
英語は4点×50の200点満点の構成で
10個落とすと、160点になり
もう合格が厳しくなってしまいます…
14個落とすと、145点を切るので、国社がよっぽど取れないと不合格になってしまいます。
この10個というのが意外とすぐに
到達してしまう数字というのが注意で、
関大英語には
パラグラフ整序という問題があります。
この問題はいわゆる文章を並び替える問題です。なので、最初や途中を間違えてしまうと、
雪崩的に間違えてしまう怖さがあります。
そうすると、あっという間に16点〜20点を失点してしまいます。
で、この後長文問題があり、空所補充で15問、内容一致が7問あり、ミス多発エリアになっています。
と、考えると10個以内というのが相当キツい縛りというのがわかりますね…
関大英語においては、英文法の知識系の問題は全体て1,2問ほど空所補充で聞かれる程度です。
なので、ネクステのようないわゆる文法問題集を何周も回すという勉強がいかに非効率かわかりますねよね…
関大においていかに英語が最重要科目かということがご理解できたと思います。
関西学院大学と立命館大学の英語
関学と立命は、関大ほどの英語の縛りはありません。
関学は、合格最低点が配点に対して50%付近で、問題が英国社とも全体的に難しい構成のため、
特段英語が、というものではないです。
立命館は、英語の配点が120点、他が100点と、若干英語にウェイトがあるので、英語で稼ぐという観点においては、関大と似ていますね。
8割の95点ほどは狙いたいところですが、7割弱の80点でも合格している方が多いため、英語を落とすと終わる…というのは少ないです。
また、立命館の英語の設問の配点は、2点or3点がほとんどで、文法問題・語彙問題もあり、関大よりかは安定して高得点が出しやすい問題構造になっています。
なので、立命館の場合は英語に意識を向けすぎない方が賢明ではあります。
このような傾向から、普段英語が苦手な人が立命館や関学には受かったけど、関大には落ちたわ、っていうケースはよくあります。
同志社大学の配点・合格最低点
同志社大学の一般入試の配点は
英語:200点、国語:150点、
社会or数学:150点
の合計500点満点となっています。
例年の合格最低点から平均すると370点前後なので、74%が必要となってきます。
ここから、実際の得点シミュレーションを考えます。
同志社大学合格へのシミュレーション
国語は記述問題が過去の発表では、合計50点の配点、マークは100点の配点になっていて、
受験生の現実的な上限は、120点ぐらいだと考えられます。
実際には、110点前後で合否が決まるところかなと思います。
社会は、記述問題が多く、誤字などで失点することも多々ある問題です。
ただ、厳しさは問題の難易度ではなく選択科目間での得点調整にあります。
また、得点調整か…
数学の難易度が一般的に高いため、社会の得点が下げられることが多いです。
素点を9割の135点から10点前後下がることを考慮すると、
調整後100点(素点で120点)が現実的な合格のための数値だと見ておく必要があります。
では、仮に国語が110点、社会が調整後の100点だとすると、
英語で8割の160点を取らないと合格できません。
さらに厄介なのが、英語の設問の配点です。
下線部訳が合計40点、英作文が20点、
パラフレーズ問題、内容一致問題(内容に合っているものを3つ選ぶ)が一つにつき6点配点という
インフレ配点となっています。
このあたりをガッツリ落としてしまうと、
他の設問との兼ね合いもありますが、
140点〜120点という点数になってしまい、
不合格ゾーンに入ってしまいます…
また、もちろん同志社なので英語長文の内容レベルも相当高く、設問もバラエティー豊かで、
大問1:1000語程度の硬質な長文 90点
大問2:800語程度の硬質な長文 60点
大問3:会話長文&英作文 50点
となっているため、大問1の長文で詰んでしまったら、ジ・エンドとなります…
たとえ、難関国公立志望の方でも足元をすくわれてしまうケースはかなりあるのではと思っています。
この辺りの事情が、最初から3教科に絞って勉強することを推奨する根拠となっています。
同志社大学の場合は、国社の勉強もめちゃくちゃ頑張らないとダメですが、何より英語で大きな失点をしてしまうと、ほぼ確実に合格はできない
ということを念頭において、過去問対策を強化しておく必要があります。
ちなみに、肌感的には
同志社大学に受かるのは、国公立志望者のうちでも京大・阪大勢で、
神戸勢は、半数も合格していないと思います。
(立命を共テ利用なりで確実に取って、同志社は行けたらラッキー的な感じ)
大阪公立大勢は、同志社を併願校に選ぶというより、関大、立命を選ぶ傾向にあります。
まとめ
関関同立を目指す上で、
英語で大きな失点をすると
まずは合格は厳しい
ということを自覚しておかないと
英語が苦手な人が、
英語はそこそこできたらいいか、
国語と社会で稼げばいけるやろ
という謎の作戦で関関同立に挑み、
こっぱみじんに粉砕されてしまうという悲劇が生まれます…
なので、こんな悲劇を向かえないようホンマに注意せなアカンで!
今回は、関関同立を合格する上での最重要科目についてお話ししました。
これを読んで、英語をめっちゃ頑張らないと関関同立には合格できへんねんなあ
というイメージを持っていただけたらと思います。
別記事で、具体的な対策についても記載しますので、またそちらもお読みください!
ここまで、読んでいただきありがとうございました!
関関同立攻略シリーズをはじめから読みたい方はこちら!